ご高齢者の免許返納を考える

宇佐美です。
今日は、チョット難しい話題になりますが・・・
高齢者の自動車運転について。
2019年に当時87歳だった高齢ドライバーの暴走事故により、母と娘の尊い命が奪われた池袋暴走事故は6年を経過した今もなお皆さんの記憶に強く残っている事と思います。
その後も、高齢ドライバーによる事故や危険運転の報道は、もはや日常と言っても過言ではありません。
アクセルとブレーキの踏み間違えや、高速道路等の逆走。
ご年齢が全ての原因とは言いませんが、ご高齢の方に多発している傾向は顕著です。
ご年齢とともに運転を控えようと考える反面、生活の足を失うというのはやはりご本人にとっては一大事。
また、どのタイミングでという踏ん切りも難しく、ズルズルしてしまうのが実情なのかも知れませんね。
さらにはそれが、家族からの指摘だったりすると、感情的な衝突も加わってさらに話をややこしくしてしまう・・・よくある話だと思います。
本人の安全もさることながら、周囲に多大な迷惑や損害を与えてしまうのが交通事故。本来であれば先送りして良い話ではありませんね。
そもそも、法律的には、原則として本人の同意なしに運転免許証を取り上げることはできませんが、それではどこか相談できる先ってあるのでしょうか?
実は、ある相談事案があり、実際に関係各所に相談をしたのですが、その対応事例を参考までに取り上げてみます。
一つの選択肢が、運転免許センターへの相談。警察と連携して、危険を伴う高齢ドライバーへの免許返納を促すケースもあるようです。
ところが、ご家族や周囲からすると、その運転免許センターに本人をどうやって連れていくのかが問題なのかも知れません。
そこで相談に伺ったのが、地域包括支援センター。
行政や医療機関、警察などとも連携し、免許返納について幅広く協力してくれました。
杓子定規で事なかれ主義というイメージが強い公共サービスですが、地域包括支援センターが親身になって対応に乗り出してくれる現状に触れ、チョッピリ心温まりました。
高齢化社会ならではの課題は他にも多々ありますが、やがては誰しもが年老いていきます。
自分にとってもそう遠い未来の話ではありませんが、ご高齢の皆さんが安全・健全に暮らせる社会がより一層推進されると良いですね!
そして、周囲の方の免許返納について頭を抱えられているそこのアナタ!
一人で悩まずに相談しましょう。
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